現代医学は、ブラックボックスの塊である、からだが臓器という パーツの集合体であることの証明を重ね、その遺伝子情報
までも読み解くほどに進歩を続けています。
私には、このような姿が、キリリと引き締まりシャープなエッジを 天空に突き刺すエベレストのように見えます。

   一方で、後ろを振り返ると、さほど高くはないものの、裾野が広く、 どっしりとしている医学体系の山が控えているのも見えます。
先人たちの経験と知恵が積み重なって築かれてきた漢方の山です。
　私たち桂元堂スタッフは、この二つの山を同時に見据えながら、 現代の医療に貢献したいと考えています。

宮原　桂（みやはら・かつら）

桂元堂代表
薬剤師・中医内科医師
上海中医薬大学日本校准教授

昭和大学薬学部卒

日本赤十字社研究部に１０年間勤務し、インターフェロンの研究開発に従事。
中国・上海紅十字会研究所に招聘され研究協力を行うと同時に、１９９０年から６年間、
上海中医薬大学（旧：上海中医学院）に留学。
１９９５年、出身地・横浜の港南台に漢方相談専門薬局を開設。
２００４年、横浜・石川町に煎じ漢方処方箋にも対応できる調剤薬局を開設。

著書に『西太后の不老術』（新潮社・新潮選書）、『西太后　最後の十三日』（牧野出版）、
『漢方ポッケット図鑑』（源草社）、『漢方な　からだ』（農文協）など。